個人事業主におすすめの銀行口座6選|事業用口座の選び方を比較

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個人事業主として事業用の銀行口座を作ろうとすると、「結局どの銀行を選べばいいのか」で立ち止まってしまう方は多いのではないでしょうか。ネット銀行・メガバンクともに選択肢が多く、屋号付き口座への対応や手数料の違いも分かりにくいところです。

事業用口座を分けるメリットについては、別記事で詳しく解説しています。この記事では、銀行ごとの違いと選び方に絞って見ていきます。

この記事で分かること
  • 個人事業主向けの銀行口座6行の特徴と違い
  • 手数料・屋号対応・会計ソフト連携の比較
  • 目的別に見た、自分に向いている銀行の選び方
  • ネット銀行とメガバンクのどちらを選ぶべきか
目次

結論|個人事業主の銀行口座は手数料・屋号・使いやすさで選ぶ

結論からお伝えすると、個人事業主が事業用の銀行口座を選ぶときは、「振込手数料の安さ」「屋号付き口座に対応しているか」「会計ソフトと連携しやすいか」の3点を軸に考えると選びやすくなります。手数料や経理の効率を重視するならネット銀行、対面での相談や店舗の安心感を重視するならメガバンクが候補になります。

以下では、候補になりやすい6行を比較したうえで、目的別の選び方、口座を作るときの注意点まで順番に見ていきます。なお、記載している手数料やサービス内容は2026年9月時点のものです。変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

個人事業主におすすめの銀行口座6選を比較

まず、6行の特徴を一覧で比較します。ご自身が重視したい項目から見ていただくと、候補を絞りやすくなります。

スクロールできます
銀行名屋号付き口座他行宛振込手数料の目安口座維持費・ネット利用料オンライン開設会計ソフト連携向いている人
GMOあおぞらネット銀行対応100円無料可能対応あり※コストと経理効率を重視する人
PayPay銀行対応(屋号+氏名)145円無料可能対応あり※屋号+氏名の事業用口座をオンラインで申し込みたい人
楽天銀行対応(個人ビジネス口座)3万円未満150円
3万円以上229円
無料Web申込+書類郵送あり対応あり※楽天銀行の個人口座をすでに利用している人
ドコモSMTBネット銀行非対応110円(ビジエネBANK)無料可能口座・サービスにより要確認※中部電力ミライズの「ビジエネ」利用者で、屋号が不要な人
三菱UFJ銀行対応3万円未満484円
3万円以上660円
(BizSTATION Light利用時)
無料(BizSTATION Light)屋号付きは店舗契約サービスによる※店舗の安心感・対面対応を重視する人
三井住友銀行対応3万円未満165円
3万円以上330円
(Web21ライト利用時)
無料(Web21ライト)店舗契約サービスによる※店舗型銀行を使いたい人

※会計ソフトとの連携可否や取得できる明細は、利用する会計ソフト、口座種別、インターネットバンキングの契約内容によって異なります。利用前に各会計ソフトと銀行の最新対応状況をご確認ください。

表のとおり、屋号付き口座に対応しているかどうかと、振込手数料の水準が銀行によって大きく異なります。以下で1行ずつ見ていきましょう。

GMOあおぞらネット銀行

結論として、GMOあおぞらネット銀行は、コストと経理効率を重視する個人事業主にとって有力な候補です。

個人事業主向けの口座があり、屋号付き口座にも対応しています。オンラインで手続きを進めやすく、他行宛ての振込手数料も他のネット銀行と同程度に抑えられています。会計ソフトとの連携にも対応しているため、口座の入出金データを記帳につなげやすい点も特徴です。

PayPay銀行

結論として、PayPay銀行は、屋号付きの事業用口座を作りたい人の候補になります。

個人事業主向けの口座があり、屋号+氏名の名義に対応しています。オンラインで手続きを進めやすく、他行宛ての振込手数料も比較的安い水準です。PayPay銀行の個人事業主口座は、口座名義が必ず「屋号+氏名」になります。屋号のみ、氏名のみでは開設できません。請求書や名刺の表記と合わせて、口座名義がどのように表示されるかを事前に確認しておくと安心です。

楽天銀行

結論として、楽天銀行は、すでに楽天銀行の個人口座を利用している人にとって候補になりやすい銀行です。

屋号を設定できる「個人ビジネス口座」があり、個人名と屋号の併記に対応しています。個人ビジネス口座を開設するには、先に楽天銀行の個人口座が必要です。すでに楽天銀行の個人口座を利用している場合は、そこから個人ビジネス口座の申し込みに進めます。

ドコモSMTBネット銀行

結論として、ドコモSMTBネット銀行は、屋号を必要とせず、かつ利用条件に該当する個人事業主にとっての候補です。

ドコモSMTBネット銀行は、2026年8月に住信SBIネット銀行から名称変更した銀行です。個人事業主向けの「ビジエネBANK」は、中部電力ミライズが運営する事業者向けWEBサービス「ビジエネ」の利用者限定で申し込める口座です。誰でも申し込める一般的な事業用口座ではない点に注意してください。また、屋号名義の口座には対応していません。屋号付き口座が必要な場合は、GMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行など、他の候補を検討するとよいでしょう。

三菱UFJ銀行

結論として、三菱UFJ銀行は、店舗での対面対応や安心感を重視する個人事業主に向いています。

個人事業主の屋号付き口座に対応しており、大手銀行としての知名度や、窓口での相談のしやすさがメリットです。一方で、振込手数料はネット銀行と比べると高めに設定されている場合が多く、頻繁に振込が発生する事業では、コスト面が気になることもあります。屋号付き口座の開設には、事業の実態を確認できる書類の提出などが必要になるため、事前に必要書類を確認しておくとスムーズです。

三井住友銀行

結論として、三井住友銀行も、店舗型の銀行を使いたい個人事業主にとっての候補です。

個人事業主の事業用口座・屋号付き口座に対応しています。個人で事業に使用するための口座を開設する場合は、必要書類を用意して最寄りの支店で手続きを行います。ネット銀行と比べると手数料の負担は大きくなりやすい傾向があります。その分、対面でのサポートを受けられる安心感を重視する方に向いています。

目的別|個人事業主におすすめの銀行口座

結論として、何を優先したいかによって、向いている銀行は変わります。目的別に整理すると、次のようになります。

  • 手数料を抑えたい:GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行、ドコモSMTBネット銀行
  • 屋号付き口座を作りたい:GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行、楽天銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行
  • オンラインで完結したい:GMOあおぞらネット銀行、PayPay銀行、ドコモSMTBネット銀行
  • 店舗で相談したい:三菱UFJ銀行、三井住友銀行

複数の希望条件がある場合は、優先順位の高いものから絞り込んでいくと、候補を選びやすくなります。

個人事業主が銀行口座を選ぶときのポイント

結論として、銀行口座を選ぶときに確認しておきたいポイントは、主に5つです。

振込手数料

振込の頻度が多い事業ほど、手数料の差が積み重なって大きくなります。同行あて・他行あての手数料、無料になる条件の有無を確認しておきましょう。

屋号付き口座に対応しているか

取引先への信頼感や、請求書・領収書の名義を統一したい場合は、屋号付き口座に対応しているかを確認します。銀行によって、「屋号+氏名」「氏名+屋号」など名義の形式が異なる点にも注意しましょう。

会計ソフトと連携しやすいか

口座の入出金明細を会計ソフトに自動で取り込めると、記帳の手間を減らせます。ただし、連携できる銀行や口座種別、利用できる機能は会計ソフトやネットバンキングの契約によって異なります。口座開設前に、利用予定の会計ソフトがその口座に対応しているか確認しておきましょう。クラウド会計ソフトとは?メリット・デメリットと失敗しない選び方を解説もあわせてご覧いただくと、口座選びと合わせて検討しやすくなります。

オンラインで手続きできるか

開業直後は何かと時間が取りにくいものです。口座開設や日々の振込がオンラインで完結できると、店舗に出向く手間を減らせます。

店舗や融資などのサービスを重視するか

事業が大きくなり、融資の相談や対面でのサポートを重視したくなる場合もあります。融資や対面相談を重視する場合は、メガバンクだけでなく、地方銀行や信用金庫も候補になります。

ネット銀行とメガバンクはどちらがいい?

結論として、コストと経理の効率を重視するならネット銀行、対面での安心感やサービスの幅を重視するならメガバンクが向いています。

会計事務所での実務では、私用と事業用の入出金が同じ口座に混ざっていると、どの取引が事業用なのかを確認する作業が増え、記帳にも手間がかかるケースを多く見てきました。一方、事業用口座を分けている場合は、お金の流れを確認しやすく、記帳も進めやすくなります。あわせて、ネット銀行は振込手数料を抑えやすく、会計ソフトとも連携しやすいと感じる場面が多くあります。メガバンクは安心感や店舗対応がある一方、振込手数料などのコストは高くなりやすい傾向があります。

どちらか一方に決めきれない場合は、日常の振込や記帳にはネット銀行、対面での相談や融資を検討する際にはメガバンク・地方銀行・信用金庫、というように使い分ける方法もあります。

個人事業主が事業用口座を作るときの注意点

結論として、事業用口座を作るときは、開設のしやすさだけでなく、開設後の運用まで見据えて選ぶことが大切です。

屋号付き口座は、銀行によって審査に必要な書類(開業届の控えなど)が異なります。事前に公式サイトで必要書類を確認しておくとスムーズです。また、複数の口座を併用する場合は、どの口座をメインの事業用口座とするかを決めておかないと、かえって取引の管理が煩雑になることがあります。手数料やサービス内容は変更されることがあるため、契約前には必ず各銀行の最新の公式情報を確認するようにしましょう。

よくある質問

個人事業主でも屋号なしで口座は作れますか?

屋号がなくても、個人名義で事業用口座を利用できる銀行はあります。ただし、個人口座を事業用として利用できるかどうかや、個人事業主向け口座の名義ルールは銀行によって異なります。利用する銀行の規定を確認してください。

ネット銀行だけで事業を回すことはできますか?

ネット銀行だけでも日々の入出金管理は可能です。対面での相談や融資などを重視する場合は、メガバンク・地方銀行・信用金庫なども候補になります。

ドコモSMTBネット銀行は個人事業主なら誰でも使えますか?

個人事業主向けの「ビジエネBANK」は、中部電力ミライズが運営する事業者向けWEBサービス「ビジエネ」の利用者限定です。誰でも申し込める一般的な事業用口座ではありません。また、屋号名義の口座には対応していません。

複数の銀行口座を持つのは大変ではないですか?

口座が増えるほど確認の手間は増えますが、会計ソフトと連携しておけば、複数口座の明細もまとめて管理しやすくなります。まずはメインの事業用口座を1つ決めることをおすすめします。

口座を途中で変更することはできますか?

後から事業用口座を変更すること自体は可能です。ただし、取引先への振込先の連絡や、会計ソフトとの連携設定のやり直しが必要になるため、できるだけ早い段階で使い続けやすい口座を選んでおくと手間を減らせます。

まとめ|自分の使い方に合った事業用口座を選ぼう

個人事業主が事業用口座を選ぶポイントとして、手数料・屋号対応・会計ソフト連携・使いやすさをまとめた図解画像

個人事業主の事業用口座は、手数料の安さ・屋号付き口座への対応・会計ソフトとの連携という3つの軸で比較すると選びやすくなります。コストと経理効率を重視するならGMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行、すでに楽天銀行の個人口座を利用しているなら楽天銀行、対面での安心感を重視するなら三菱UFJ銀行や三井住友銀行が候補になります。

いずれの銀行も、手数料やサービス内容は変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。まずはご自身が何を優先したいかを整理したうえで、無理のない形で事業用口座を選んでみてください。

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