スマレジの導入を考えるとき、気になるのは月額料金だけではありません。無料プランでどこまで使えるのか、機器や決済を含めるといくらかかるのか、いま使っている会計ソフトと売上データをつなげられるのか。プランごとに使える機能が分かれているため、公式サイトを見比べても整理しにくい部分です。
この記事では、スマレジの料金プランと主な機能、無料プランの範囲、月額料金以外にかかる費用を整理したうえで、freee会計・マネーフォワード クラウド・弥生との連携方法を詳しく解説します。会計事務所で10年以上、担当者として記帳・月次処理・申告補助に携わってきた立場から、店舗の売上データを経理につなげる視点も交えながら、2026年10月時点の公式情報をもとに整理します。
- 自店に必要な機能が、どのプランで使えるか
- 機器や決済、追加サービスを含めて、いくらかかるか
- 使っている会計ソフトと、どの方法で連携できるか
- 導入前に確認したい注意点と、導入までの流れ
結論|スマレジは、レジ業務から売上・在庫管理、会計連携まで整えたい店舗の選択肢
スマレジは、月額0円のスタンダードプランから始められ、複数店舗の管理や会計ソフト連携、顧客管理など必要な機能に応じて有料プランを選ぶクラウドPOSレジです。レジ業務だけでなく、売上・在庫の管理や、会計ソフトへの売上データの取り込みまで整えたい店舗にとって、選択肢になります。
判断の軸になるのは、店舗数、必要な管理機能、利用する会計ソフト、そして端末や決済まで含めた総費用の4つです。月額料金が低いプランを選んでも、必要な機能が使えなければ上位プランへの変更が必要になります。逆に、使わない機能まで備えたプランを選ぶと、毎月の固定費が重くなります。
なかでも会計連携は、連携先の会計ソフトによって仕組みも必要なプランも異なります。同じ「連携」でも、売上データを取り込める方式のソフトもあれば、手動で送信する方式のソフトもあるため、使っている会計ソフトから逆算して確認することが大切です。
スマレジとは?店舗運営に役立つ主な機能
スマレジは、iPadやiPhoneをレジとして使い、会計・売上管理・在庫管理などをクラウド上で行えるPOSレジです。使える機能はプランによって分かれており、店舗運営でよく使う機能ほど、どのプランから使えるのかを確認しておく必要があります。
レジ機能と売上管理・分析
日々の会計では、商品の登録、値引き・割引、返品、入金・出金の登録、レシートや領収書の発行といった基本的なレジ業務を行えます。インボイス制度に対応したレシート・領収書の発行や、軽減税率の販売も、公式の機能一覧では全プランで使える機能として案内されています。
売上管理では、売上日報・月報のほか、日別・時間帯別・曜日別・部門別・商品別・販売員別・客層別の売上分析が全プランで使えます。月別売上、スタッフ別の予算管理、PL(損益)管理はプレミアム以上、AIレポートはプレミアムプラス以上が対象です。時間帯別や曜日別の売上は人員配置の見直しに、商品別の売上は品揃えや仕入れの判断に使えます。
取引履歴はCSVで出力でき、電子帳簿保存法に準拠した電子データとして保存できると案内されています。売上日報や取引履歴は、会計ソフトに取り込む売上の元データを確認するときにも使います。返品や値引き、入金・出金をレジ上で正しく記録しておくことが、あとの経理の確認につながります。
在庫管理|簡易管理と小売向けの高度な管理の違い
スマレジの在庫管理は、「簡易的な管理」と「小売向けの詳細な管理」の2段階に分けて考えると分かりやすくなります。
簡易的な管理は、無料のスタンダードプランを含む全プランで使えます。販売に連動して在庫数が増減し、手入力で在庫を調整することもできます。商品一覧で在庫数を確認したり、CSVで在庫数を一括登録したりすることも可能です。ただし、スタンダードプランは1店舗での利用です。複数店舗や倉庫を管理し、店舗ごとに在庫数を設定する場合は、プレミアム以上が必要になります(在庫を管理する(リテールビジネスプラン以外))。
こうした在庫数の管理とは別に、棚卸の実施と履歴、他店への出庫依頼・出庫・入庫、発注登録、入荷予定の確認、店舗をまたいだ在庫の参照といった機能は、リテールビジネスプランが対象です。「在庫管理はすべて有料」でも、「無料で高度な在庫管理までできる」でもありません。在庫数を把握できれば足りるのか、棚卸や店舗間の移動、発注まで管理したいのかで選びます。なお、スタンダードプランは商品登録の上限が1,000件です。
キャッシュレス決済への対応
キャッシュレス決済では、「レジで支払い方法を記録すること」と「実際にキャッシュレス決済を受け付けること」を区別する必要があります。レジ上でカードやQRコード決済などの支払い方法を選んで記録できることと、決済サービスと契約して代金を回収できることは別の話です。
公式の対応決済サービス一覧には、スマレジの決済サービス「PAYGATE」のほか、JMSおまかせサービス、stera terminal、StarPay、STORES決済、Square、楽天ペイなどが掲載されています。アプリマーケットのアプリから連携する決済サービスもあります。ただし、掲載されている決済ブランドがスマレジ連携に未対応の場合があるほか、Squareターミナルとは連携できない、楽天ペイは「楽天ペイカードリーダー」のみがサポート対象といった個別の条件もあります。
決済サービスとの契約や審査、決済端末の費用、決済手数料は、スマレジの月額料金とは別に、各決済サービスの条件でかかります。CAT/CCT端末と連動してクレジットカード決済を行う場合は、オプション料金として1台につき月額1,320円(税込)がかかり、決済代行会社との契約も別途必要です。手数料や入金のタイミングは、レジの売上額と実際の入金額の差として、あとの経理処理にも関わります。
外部サービス・アプリとの連携
スマレジは、機能を追加できる「スマレジ・アプリマーケット」を全プランで利用できます。さらに、スマレジAPIを使った外部システム連携はプレミアム以上が対象で、ECの一元管理(ネクストエンジンなど)、予約管理(トレタなど)、飲食店向けのオーダーシステム、勤怠管理(スマレジ・タイムカード)といったサービスと連携できます(外部システム連携)。
ただし、連携できるプラン、追加料金、連携先サービス側の契約条件は、連携先ごとに異なります。たとえば予約管理のトレタとの連携には、スマレジのフードビジネスプランに加えて、トレタ側のプランの契約も必要です。
スマレジの料金プラン|無料で使える範囲と追加費用
スマレジの月額料金は、無料のスタンダードプランから、リテールビジネスプランまでの5段階です。以下の月額料金は、すべて税込・1店舗あたりの金額です(スマレジ公式の料金プラン)。
5つの料金プランと選び方
| プラン | 月額(税込・1店舗) | 主な選ぶ理由 | 使える主な機能の例 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 0円 | 基本的なレジ機能から始めたい1店舗 | 基本のレジ機能、売上日報・分析、簡易在庫管理、アプリマーケット |
| プレミアム | 5,500円 | 複数店舗管理や標準の会計連携を使いたい | 複数店舗管理、外部システム連携(freee会計・弥生・マネーフォワード クラウド)、PL管理、ユーザー権限設定、商品登録10万件 |
| プレミアムプラス | 8,800円 | 顧客管理や電話サポートも使いたい | 会員管理・ポイント、電話サポート、セルフレジ、自動釣銭機の利用、AIレポート |
| フードビジネス | 15,400円 | 飲食店で注文管理まで整えたい | オーダーシステム(スマレジ・ウェイター)、モバイルオーダーなど |
| リテールビジネス | 15,400円 | 小売で高度な在庫管理をしたい | 棚卸、店舗間の出庫・入庫、発注管理、受注管理(別途料金)、免税手続きの電子化 |
機能の多いプランが、すべての店舗に合うわけではありません。必要な業務から逆算して選ぶのが基本です。1店舗で基本的なレジ機能があれば足りるならスタンダード、複数店舗の管理や会計ソフトとの連携を使いたいならプレミアム、会員管理やポイント、電話サポートまで必要ならプレミアムプラス、飲食店の注文管理ならフードビジネス、小売で棚卸や発注まで管理したいならリテールビジネス、というのが大まかな目安です。会計連携が目的の場合は、プレミアム以上が目安になる点を覚えておきましょう(弥生会計 Nextの専用アプリを使う方法のみ例外です)。
無料プランでできること・制限されること
スタンダードプランは1店舗で利用でき、商品登録の上限は1,000件です。基本的なレジ機能(値引き・返品・入金出金・レシートや領収書の発行)、売上日報、日別や商品別などの売上分析、簡易的な在庫管理、取引履歴のCSV出力、アプリマーケットの利用ができます。サポートはメールサポートです。
一方で、複数店舗管理、商品登録10万件への拡張、ユーザー権限の設定、月別売上やPL管理、会員管理・ポイント、電話サポート、外部システム連携(freee会計・弥生・マネーフォワード クラウド)は、有料プランが必要です。無料で始めても、必要な機能が有料プランにある場合は、プラン変更が前提になります。
「会計連携はすべて有料」とまとめることはできません。弥生会計 Nextは、スマレジ・アプリマーケットの専用アプリ経由で連携でき、対象にスタンダードプランも含まれます。ただし、freee会計の売上データ取り込みはスタンダードプランでは使えないとfreee公式ヘルプに明記されており、連携先ごとに条件が異なります。
月額料金以外にかかる費用
無料のスタンダードプランでも、レジとして使うための機器や決済に関する費用は別にかかる場合があります。ただし、すべての機器が必須というわけではなく、店舗の運用によって必要な構成は変わります。
| 項目 | 必要になる場面 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| レジ端末(iPad・iPhone) | スマレジ・アプリを動かす端末として | 手持ちの対応端末を使えば追加不要な場合もあります。新規購入の場合は端末代がかかり、対応OSは公式で確認が必要です |
| レシートプリンター | 紙のレシートや領収書を出す場合 | 機種や接続方式で価格が異なります。eメールでのレシート発行にも対応しているため、運用次第で不要な場合もあります |
| キャッシュドロア | 現金を扱う場合 | 現金をほとんど扱わない店舗では不要な場合もあります |
| バーコードリーダー | バーコード付きの商品を多く扱う場合 | iPad・iPhoneの内蔵カメラでバーコードをスキャンする方法もあります |
| 決済端末・決済サービス | キャッシュレス決済を受け付ける場合 | 契約・審査、端末費用、決済手数料は各決済サービスの条件です。CAT/CCT端末連動は1台につき月額1,320円(税込)で、決済代行会社との契約も別途必要です |
| 追加アプリ・オプション | 機能を追加する場合 | アプリやオプションごとに料金と対応プランが異なります |
| 導入サポート | 周辺機器のセットアップや操作トレーニングを依頼する場合 | 公式の料金ページには、セットアップとトレーニングを含む導入サポートの例として88,000円(税込)が掲載されています。依頼するかどうかは任意です |
機器の価格は機種や構成によって大きく変わるため、ここでは金額の目安を断定せず、必要になる場面と考え方を整理しました。公式の料金ページには、構成別の導入費用の例も掲載されているため、自店の構成に近いものを確認してみてください。
30日間の無料体験と無料プランの違い
スマレジは、アカウント作成から30日間は、すべての機能と電話による導入サポートを無料で利用できます。有料プランに申し込まないまま30日を過ぎると、自動的に無料のスタンダードプランに移行します。
この点は、導入前に整理しておきたいポイントです。体験期間中に使えた機能が、スタンダードプランでもすべて使えるわけではありません。たとえば、体験期間中にfreee会計との連携を試したとしても、スタンダードプランに移行すれば、freee会計への売上データの取り込みは使えなくなります。体験期間中は「継続して使いたい機能が、どのプランで使えるのか」を確認する期間として使うと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
必要なプランや端末・周辺機器によって、導入費用は変わります。スマレジの無料資料で、プランごとの機能や機器構成を詳しく確認してみてください。
スマレジと会計ソフトの連携|店舗の売上データを経理につなげる

POSレジと会計ソフトは、役割が異なります。POSレジは日々の販売や支払いを記録する道具で、会計ソフトは帳簿の作成や決算・申告のためにお金の動きを整理する道具です。この二つをつなぐと、レジの売上を会計ソフトへ一から入力し直す手間を減らせます。会計ソフトそのものの仕組みや選び方は、クラウド会計ソフトとは?メリット・デメリットと失敗しない選び方を解説で整理しています。
スマレジの会計連携は、連携先のソフトごとに仕組みが違います。freee会計とマネーフォワード クラウドは売上データを取り込む形、従来の弥生シリーズは管理画面から手動で送信する形、弥生会計 Nextは専用アプリを使う形です。「連携すればどのソフトでも同じように自動で反映される」わけではありません。標準の連携はプレミアム以上が対象で、公式情報で確認できた範囲では、スタンダードプランで使える会計連携は弥生会計 Nextの専用アプリが例外です。
| 連携先 | 連携方法 | 必要なスマレジのプラン | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| freee会計 | スマレジで契約IDとアクセストークンを発行し、freee会計で口座登録して同期 | プレミアム以上(スタンダードは取り込み不可) | 日次締め済みの売上データが対象。同期後にレジ側で修正した売上は反映されず、返品は取得されない |
| マネーフォワード クラウド | スマレジでAPI受信設定を行い、マネーフォワード側のデータ連携で登録 | プレミアム以上 | 連携されるのは「取引種:通常」の取引のみ。入金・出金は連携できない |
| 弥生シリーズ(従来のソフト) | 弥生IDで連携設定をしたうえで、管理画面から手動で送信 | プレミアム以上 | 送信は手動のみ。送信済みデータを再送すると多重登録される |
| 弥生会計 Next | スマレジ・アプリマーケットの専用アプリ経由で、弥生会計 Next側でも連携設定 | スタンダード〜リテールビジネス(アプリの対象) | 弥生会計 Nextのアカウントが必要。連携アプリの料金と、会計ソフト自体の利用料金は別 |
freee会計との連携
freee会計との標準の連携は、プレミアム以上が対象です。freee公式ヘルプには、スマレジのスタンダードプランではfreeeへの売上データ取り込みは利用できないと明記されています。
設定は、スマレジ側でAPI設定を行って契約IDとアクセストークンを発行し、freee会計側で口座として登録して同期する流れです(スマレジ側のヘルプ)。売上データは、銀行明細のような「明細」形式ではなく、最初から「取引」形式でfreee会計に登録されるため、「自動で経理」の画面から取引を登録し直す必要はありません。初期設定では、取り込み先の口座、勘定科目、税区分を設定する「タグのマッチング」が必要です。
取り込みの対象は、スマレジで日次締めを行った売上データです。同期の頻度は、freee公式ヘルプによると初期設定では週に数回の自動同期で、任意のタイミングで手動で同期することもできます。複数店舗がある場合は、対象のすべての店舗で日次締めをしてから同期することが推奨されています。
売上の入力の手間を減らせても、入金や前受金の処理まで一律に完了するわけではありません。たとえば、クレジットカードの売上は「カード売掛」などの口座に計上され、カード会社から入金があった時点で、銀行口座への口座振替を登録する必要があります。前受金を受け取るケースも、口座の設定によって処理が異なります。そのほか、同期した後にレジ側で修正した売上データは反映されないこと、返品は日次締め情報に金額データがないため取得されないことなど、取り込みの仕様もfreee公式ヘルプに記載されています。
マネーフォワード クラウドとの連携
マネーフォワード クラウドとの標準の連携も、プレミアム以上が対象です。スマレジの管理画面でAPI受信設定を行い(受信機能の利用、店舗情報・取引情報・日次締め情報の参照を「利用する」に設定)、アクセストークンを発行します。そのうえで、マネーフォワード クラウドの「データ連携」に、契約ID・URL・アクセストークンを入力して登録します(スマレジ側のヘルプ)。自動取得の対象は、取得可能なデータをすべて取り込むか、開始日以降のデータを取り込むかを選べます。
スマレジの売上データは、マネーフォワード クラウドの「取引」として登録されます。仕訳は「自動」か「手動」かを選べ、仕訳していない連携データには「未仕訳」と赤く表示されます。
注意したいのは、連携できるデータの範囲です。スマレジから連携できるのは「取引種:通常」の取引のみで、スマレジ側の「入金」「出金」は連携できません。たとえば、釣銭の準備や、レジから出した雑費の支払いなどは、取り込みの対象外になるため、別途記帳が必要です。何が取り込まれ、何が取り込まれないのかを、あらかじめ把握しておきましょう。
弥生シリーズとの連携
従来の弥生シリーズとの標準の連携(YAYOI SMART CONNECT)は、プレミアム以上が対象です。スマレジ公式では、「やよいの白色申告」「やよいの青色申告」をはじめとする弥生シリーズのソフトと連携できると案内されています。ただし、スマレジと弥生シリーズの各製品との連携状況は、弥生株式会社のサイトで確認するよう案内されているため、利用する製品が対象かどうかは事前に確認が必要です。
連携の設定では、弥生IDの取得、弥生側でのサービスの利用開始、事業所情報の登録を先に済ませたうえで、スマレジの管理画面から弥生IDでログインして連携します(弥生シリーズと連携させる)。
他の連携先と大きく異なるのは、データの送信が手動のみという点です。スマレジの管理画面で、締め日や送信区分(未送信・送信・送信失敗)を指定して取引を検索し、検索結果を弥生に送信します。送信済みのデータを再送信すると、弥生側に多重登録され、上書きはされません。そのため、送信する前に、検索結果に送信済みのデータが含まれていないかを確認する必要があります(弥生シリーズに取引データを送信する)。弥生側では、送信した取引は締め日ごとにまとめられます。
弥生会計 Nextは専用アプリ経由で連携する
弥生会計 Nextは、従来の弥生シリーズとは別の方式で連携します。スマレジ公式のヘルプでも、弥生会計 Nextを使う場合は、アプリマーケットの専用アプリ「弥生会計 Next」を使って連携するよう案内されています。従来の弥生シリーズのように管理画面から手動で送信する方式とは異なります。
この専用アプリは弥生株式会社が提供しており、対象はスタンダード、プレミアム、プレミアムプラス、フードビジネス、リテールビジネスの各プランです。アプリマーケットへの掲載料金は月額0円と表示されています(弥生会計 Next(スマレジ・アプリマーケット))。
利用するには、弥生会計 Nextのアカウントが必要です。連携アプリの料金と、弥生会計 Next自体の利用料金は別であるため、会計ソフトの契約費用は別に確認しておきましょう。申し込みはスマレジのアカウントでログインして行い、その後、弥生会計 Next側で連携設定を行います。連携に関する問い合わせは、スマレジ側ではなく、弥生会計 Next内のサポート窓口に連絡するよう案内されています。
連携後も確認したい売上・入金・手数料
連携で売上データが取り込まれても、経理がすべて終わるわけではありません。ただし、売上の再入力を減らせることで、月次の確認に時間を使いやすくなります。連携後も、次の点は店舗運営者が日々の経理で確認しておきたいポイントです。
- 店舗の売上額と、決済会社から振り込まれる金額の違い:カードやQRコード決済の売上は、レジ上は売上として記録されますが、実際の入金は決済会社から手数料などが差し引かれた金額になります。レジの売上額と通帳の入金額が一致しないのは、この差があるためです。
- キャッシュレス決済の入金時期と手数料:入金のタイミングや手数料は、決済サービスごとの条件によって異なります。売上を計上した日と入金日がずれるため、未入金の売上がいくらあるかを把握しておく必要があります。
- 銀行明細も取り込む場合の売上の二重計上:売上をスマレジから取り込み、さらに通帳の入金も会計ソフトに取り込むと、入金を売上として登録してしまい、同じ売上が二重に計上されるおそれがあります。入金は、すでに計上した売上の入金として処理します。
- 勘定科目、税区分、支払い方法の初期設定:freee会計では、取り込み先の口座、勘定科目、税区分をタグのマッチングで設定します。10%と8%(軽減税率)が混在する売上値引などは、設定した1つの税区分で取り込まれるため、実態と異なる場合は修正が必要です。
- 返品、取消、締め後の修正をした場合の確認:freee会計では、同期後にレジ側で修正した売上や、返品は反映・取得されません。弥生シリーズでは、再送すると多重登録されます。修正があった日は、会計ソフト側に正しく反映されているかを確認しましょう。
帳簿の確認を担当してきた立場から言えば、売上・入金・手数料は、帳簿上でそれぞれ別の数字として並びます。この3つの関係が分かっていると、月次で数字が合わないときに、どこを確認すればよいかを絞り込みやすくなります。連携の設定を終えた直後に、レジの売上、通帳への入金、決済手数料を突き合わせておくと、その後の確認作業の負担を減らしやすくなります。
連携すれば経理がすべて終わるわけではありません。売上データの取り込みに加えて、入金の消し込み、決済手数料の処理、返品や締め後の修正の反映は、連携後も確認が必要です。
なお、会計ソフトそのものをこれから選びたい場合は、弥生・freee・マネーフォワードを比較|個人事業主・法人別のおすすめを解説も参考にしてください。連携のしやすさだけでなく、事業の規模や記帳のしやすさも含めて比べられます。
スマレジが向いている店舗・他のPOSレジも比較したい店舗
スマレジが向いているのは、レジ業務だけでなく、売上・在庫の管理や会計連携まで整えたい店舗です。一方、基本的なレジ機能で足りる店舗は、他のPOSレジも含めて比べる価値があります。
売上管理・在庫管理・会計連携をまとめて整えたい店舗
次のような状況に当てはまる場合は、スマレジの機能が役立ちます。
| 店舗の状況 | 確認したい機能 | 目安のプラン |
|---|---|---|
| 売上集計や会計ソフトへの入力に時間がかかっている | 会計ソフトとの直接連携、売上日報・取引履歴のCSV出力 | 売上日報・取引履歴のCSV出力は全プラン。標準の会計連携はプレミアム以上。弥生会計 Nextの専用アプリはスタンダードも対象 |
| 複数店舗の数字をまとめて確認したい | 複数店舗管理、PL管理 | プレミアム以上 |
| 商品数が多く、在庫管理を強化したい | 商品登録10万件、小売向けの在庫管理(棚卸・発注・店舗間の移動) | 商品数はプレミアム以上、高度な在庫管理はリテールビジネス |
| 飲食店の注文管理など、業種に合う機能が必要 | オーダーシステム、モバイルオーダー | フードビジネス |
| 電話サポートを含めて運用体制を整えたい | 電話サポート(9時〜22時、365日) | プレミアムプラス以上 |
売上の集計や会計ソフトへの入力に時間がかかっている店舗にとっては、会計連携によって売上の再入力を減らせる点が大きなメリットです。CSVを出力できることと、会計ソフトへデータを直接連携できることは別の機能で、CSVを会計ソフトに取り込めるかどうかや手間は、会計ソフト側の仕様によって異なります。連携の効果は、使っている会計ソフトと、前章で整理した取り込みの仕様によって変わります。
基本的なレジ機能で十分な店舗は、費用と運用のしやすさで比較する
小規模な単店舗で、必要な管理機能が少ない場合は、スマレジの無料プランや、他のPOSレジも比較の対象になります。機能の数だけで比べるのではなく、実際に使う機能、スタッフが操作しやすいか、端末や周辺機器を含めた費用はいくらかという3点から判断しましょう。
他のPOSレジと比べるときは、基本機能の料金、必要な管理機能、会計連携、サポート、機器を含む費用を並べて確認すると、違いが見えやすくなります。自店の売上管理・在庫管理・会計連携に合うか、もう少し詳しく確認したい方は、スマレジの無料資料を参考にしてみてください。
スマレジの導入前に確認したい注意点
導入してから「思っていたのと違った」とならないよう、端末、サポート、実際の運用の3点は事前に確認しておきたいところです。
対応端末と周辺機器を確認する
スマレジのPOSレジアプリは、iPadやiPhoneなどのiOS端末にのみ対応しており、Android端末では利用できません(レジ端末を新しく用意した場合)。手持ちの端末がある場合は、対応しているOSや機種かどうかを、公式の対応端末の案内で確認しましょう。
レシートプリンターなどの周辺機器も、対応機種と接続方法(Bluetooth・USB・LANなど)の確認が必要です。接続方法によって、停電やネットワーク障害のときの動きも変わります。
サポートの範囲はプランによって異なる
電話サポートは、プレミアムプラス以上のプランで利用でき、受付時間は9時から22時まで(365日)です(プレミアム プラスプランの紹介)。全プランで365日電話対応をしているわけではなく、24時間対応でもありません。スタンダードとプレミアムはメールサポートが中心です。
導入時の30日間の無料体験中は、電話による導入サポートも使えますが、これは体験期間中の支援です。継続して利用するプランのサポートとは別に考えましょう。なお、スマレジ公式のヘルプでは、電話サポートを目的に、導入直後だけプレミアムプラスプランを契約する運用も案内されています。
実際の会計操作・締め作業・通信環境を試す
無料体験の期間を使って、販売、返品、レジ締め(精算)、スタッフの操作、会計ソフトへの取り込みまで、実際の流れを一通り試してみましょう。実際の取引に反映されない「トレーニングモード」も全プランで用意されているため、スタッフの練習にも使えます。
通信環境も確認が必要です。スマレジは、停電やネットワーク障害のときでも、アプリ内で販売操作を行えます。ただし、レシートプリンターなどの周辺機器の利用には影響が出る場合があります。オフラインで販売した取引は、「未送信データ」としてアプリ内に保存され、通信が復旧したあとに送信する必要があります。送信するまでは、管理画面の日次処理、売上分析、取引履歴に反映されず、その分、会計連携への反映も遅れます(急な停電や、ネットワークが切れてしまった時の対応方法)。
一方、キャッシュレス決済が利用できるかは、決済端末の通信環境と連携方法によって異なります。レジと連携して使う場合と、決済端末を単独で使う場合では条件が異なるため、利用する決済サービスの障害時の対応も確認しておきましょう。
確認したいのは、次の点です。スマレジの販売操作をオフラインで行えることと、決済ができることは別の話です。スマレジと決済端末を連携して使う場合は、連携の条件を満たす通信が必要で、たとえばPAYGATEをスマレジと連携するには、Wi-Fiまたは有線LAN(クレードル)での接続が必須です。決済端末を単独で使う場合は、その端末自体が決済に必要な通信を確保できているかどうかがポイントになります。PAYGATEの端末には4G通信に対応するものがありますが、それだけでスマレジとの連携も継続できるとは限りません(PAYGATE端末の仕様、Wi-Fiネットワークへの接続と静的IPアドレスの設定方法)。
スマレジの導入までの流れ

導入は、次の5つの手順で進めると、プランや機器の選び間違いを減らしやすくなります。
- 店舗数、商品数、必要な機能、使っている会計ソフトを整理する
- 公式情報や資料で、候補のプランと導入費用を確認する
- 無料体験などで、店舗の操作と管理業務を試す
- 必要な機器・決済サービスを選び、商品や支払い方法を設定する
- 売上・締め・会計連携を確認して運用を始める
手順2では、公式サイトの料金ページや機能一覧に加えて、スマレジの無料資料でプランごとの機能や機器構成を確認する方法もあります。複数の情報源を見比べると、プランや導入費用の違いをつかみやすくなります。
スマレジに関するよくある質問
最後に、スマレジの導入を検討する際によくある疑問をまとめます。
- スマレジは無料で使い続けられますか?
-
月額0円のスタンダードプランで使い続けられます。ただし、1店舗のみ、商品登録は1,000件までなどの制限があります。有料プランに申し込まないまま無料体験の30日を過ぎると、自動的にスタンダードプランへ移行します。端末や周辺機器、決済に関する費用は別にかかる場合があります。
- 無料プランでも会計ソフトと連携できますか?
-
freee会計・マネーフォワード クラウド・従来の弥生シリーズとの標準の連携は、プレミアム以上が対象です。例外として、弥生会計 Nextは専用アプリ経由で連携でき、対象にスタンダードプランも含まれます。その場合も、弥生会計 Next自体のアカウントと利用料金は別に必要です。なお、取引履歴のCSV出力は全プランで使えますが、会計ソフトに取り込めるかどうかや手間は、会計ソフト側の仕様によって異なります。
- Android端末でも使えますか?
-
スマレジのPOSレジアプリは、iPadやiPhoneなどのiOS端末にのみ対応しており、Android端末では利用できません。決済端末やスマレジ・タイムカードなど、別の製品や周辺機器は、それぞれ対応する端末が異なる場合があるため、各製品の公式案内で確認してください。
- インターネットにつながらないと使えませんか?
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スマレジの販売操作は、ネットワーク障害のときでも、アプリ内で行えます。ただし、周辺機器の利用に影響が出る場合があります。オフラインで販売した取引は「未送信データ」として保存され、通信の復旧後に送信するまで、管理画面や会計連携に反映されません。キャッシュレス決済が利用できるかは、決済端末の通信環境と連携方法によって異なります。レジと連携して使う場合と、決済端末を単独で使う場合では条件が異なります。たとえばPAYGATEの端末には4G通信に対応するものがありますが、スマレジと連携して使うにはWi-Fiまたは有線LANでの接続が必要です。利用する決済サービスの障害時の対応も確認しておきましょう。
- スマレジとAirレジ(エアレジ)は、どう選べばよいですか?
-
基本機能の料金、必要な管理機能、会計連携、サポート、機器を含む費用の5つで比べるとよいでしょう。Airレジは基本機能(注文・会計・売上分析など)が0円で、レシート販促機能など一部が月額1,100円(税込)の有料機能です(Airレジ公式の費用の案内)。スマレジは無料のスタンダードプランに加えて、機能に応じた有料プランがあります。会計連携は、Airレジもfreee会計・弥生シリーズ・マネーフォワード クラウド会計・確定申告などと連携できます(Airレジの会計ソフト連携)。どちらか一方だけが連携できるわけではなく、連携の方法や取り込まれるデータの範囲、必要なプランを確認することが大切です。サポートの範囲と、端末・周辺機器・決済を含めた総費用も、それぞれの公式情報で比べてください。
まとめ|スマレジは必要な機能・総費用・会計連携で選ぶ

スマレジを選ぶときは、必要な機能がどのプランで使えるか、端末や決済を含めた導入・運用の総費用、そして利用する会計ソフトとの連携方法の3点を確認しましょう。無料のスタンダードプランから始められますが、会計連携や複数店舗管理など、多くの管理機能はプレミアム以上が対象です。
会計連携は、連携先のソフトごとに方式が異なり、連携後も入金や手数料の確認が必要です。無料体験では、実際の操作と締め作業、会計ソフトへの取り込みまで試してみましょう。
店舗数、商品数、必要な機能、使っている会計ソフトを整理したうえで、スマレジの無料資料で候補のプランや導入構成を確認してみてください。

